排泄後の必需品、トイレットペーパー。私たちは毎日当たり前のように使っていますが、実は国によって様々な違いがあるのです。今回は、世界各国のトイレットペーパー事情について、さらに詳しく3000文字程度で紹介していきます。
1. 欧米諸国:トイレットペーパーは必需品
1.1 アメリカ
- 消費量: 1人あたり年間約12.7km
- 特徴: 2層式が主流、香り付きやエンボス加工されたものも多い
- ブランド: Charmin、Cottonelle、Angel Softなど
- 豆知識: アメリカでは、トイレットペーパーはトイレットではなく、バスルームに置かれていることが多い
- トイレットペーパーを流す際に、一緒にティッシュやウェットティッシュを流してしまう人も多い
- 公共トイレでは、トイレットペーパーだけでなく、トイレットシートやウェットティッシュも用意されていることが多い
1.2 ヨーロッパ
- 国によって違い:
- フランス・イタリア: 厚くて柔らかい
- イギリス: 2層式が主流、香り付きのものも多い
- ドイツ: リサイクルトイレットペーパーが普及している
- ブランド: Zewa、Tempo、Hakleなど
- 豆知識: ヨーロッパでは、トイレットペーパーはビデと併用されることが多い
- フランスでは、トイレットペーパーは bidet と呼ばれる専用の器具を使って洗浄する
- イタリアでは、トイレットペーパーは bidet と呼ばれる専用の器具を使って洗浄するだけでなく、シャワーで直接洗い流すことも多い
2. アジア諸国:トイレットペーパー事情は様々
2.1 日本
- 特徴: ウォシュレット普及率が高いため、トイレットペーパーの使用量は比較的少ない
- 種類: 1枚重ね、2枚重ね、超柔肌タイプなど
- ブランド: エリエール、ネピア、クリネックスなど
- 豆知識: 日本では、トイレットペーパーは流せるものが一般的
- ウォシュレットの普及により、トイレットペーパーの使用量は減少傾向にある
- 公共トイレでは、トイレットペーパーだけでなく、ウォシュレットが設置されているところも多い
2.2 中国
- 状況: 近年トイレットペーパーが普及している
- 地域差: 都市部ではトイレットペーパー、農村部では水で洗い流す習慣
- 種類: 1枚重ね、2枚重ね、香り付きのものなど
- ブランド: Vinda、Veeda、Pure & Softなど
- 豆知識: 中国では、トイレットペーパーは硬いものが多い
- 公共トイレでは、トイレットペーパーだけでなく、水で洗い流す設備が設置されているところも多い
2.3 韓国
- 特徴: トイレットペーパーは使用するが、流すのではなくゴミ箱に捨てる
- 種類: 1枚重ね、2枚重ね、香り付きのものなど
- ブランド: Kleenex、Lia、Hansolなど
- 豆知識: 韓国では、トイレットペーパーは厚くて柔らかいものが多い
- 公共トイレでは、トイレットペーパーだけでなく、ゴミ箱が設置されている
2.4 インド
- 特徴: トイレットペーパーではなく、水で洗い流す習慣が一般的
- 左利きの場合: 左手を不浄と考えるため、左手でトイレットペーパーを使用することはない
- 豆知識: インドでは、トイレットペーパーは高級品とされる
- 公共トイレでは、トイレットペーパーだけでなく、水で洗い流す設備が設置されているところが多い
3. アフリカ諸国:トイレットペーパーの使用率は低い
3.1 ケニア
- 状況: 都市部を中心に普及、農村部では水で洗い流す習慣
- 種類: 1枚重ね、2枚重ね
- ブランド: Hayat、Sun Pap、Tenaなど
- 豆知識: ケニアでは、トイレットペーパーは比較的安価
- 公共トイレでは、トイレットペーパーだけでなく、水で洗い流す設備が設置されているところも多い
3.2 モロッコ
- 特徴: トイレットペーパーではなく、水で洗い流す習慣
- 左利きの場合: 左手を不浄と考えるため、左手でトイレットペーパーを使用することはない
- 豆知識: モロッコでは、トイレットペーパーは高級品とされる
4. トイレットペーパーの材質も様々
木パルプ
- 特徴: 最も一般的な材質、柔らかく吸水性に優れている
- メリット: 安価、入手しやすい
- デメリット: 環境負荷が大きい
再生紙
- 特徴: 環境に配慮した材質、木パルプに比べて硬く、吸水性が劣る場合もある
- メリット: 環境負荷が少ない
- デメリット: 木パルプに比べて高価
竹
- 特徴: 繊維が長く、丈夫で破れにくい
- メリット: 環境負荷が少ない、抗菌性がある
- デメリット: 木パルプに比べて高価
バガス
- 特徴: サトウキビの搾りかすから作られる材質、肌触りが柔らかく、吸水性に優れている
- メリット: 環境負荷が少ない、肌に優しい
- デメリット: 木パルプに比べて高価
5. トイレットペーパーにまつわる豆知識
発明者
- アメリカ人のジョセフ・ガイヤー氏
- 1857年に特許を取得
世界最長のトイレットペーパー
- 2018年、インドで作成
- 長さなんと19km54m
最も高価なトイレットペーパー
- オーストラリアで販売
- 金箔付き
- 価格1ロール約1万円
その他の豆知識
- トイレットペーパーは、ロール状だけでなく、箱型やシート状のものもある
- トイレットペーパーの色は、白だけでなく、ピンクやブルーなど様々なものがある
- トイレットペーパーは、絵柄やデザインがプリントされたものもある
- トイレットペーパーは、ペットのトイレ用として使用することもできる
6. まとめ
世界各国のトイレットペーパー事情は、文化や習慣によって様々です。旅行に行く際には、事前にその国のトイレットペーパー事情を調べておくことをおすすめします。
参考情報