高齢者の車の事故が増えてニュースに取り上げられることが
多くなってきていますが、公共の交通機関がなく
生活するのに車がないとどうにもしがたい地域は
実際日本全国にいくらでもあるはずです。
生活するのに困らないなら免許書を返納しても構わない
と思っている年配者の方も多いはずです。
しかし、地元のバスやタクシーの会社は近場だけの距離や
数回の運航だけでは運営が困難になっているそうです。
そこで、こまった住民のサポートになるのが
自動運転バスです。
自動運転バスを運行 開始!
2020年4月より茨城県境町は町内の公道で運行すると発表しました。
自動運転バスの運行ルートは
・医療施設
・銀行
・小学校
をつなぐ往復5キロのルートです。
茨城県境町は鉄道路線がなく、町民の多くは車での移動をしています。
そのため、高齢者であっても免許が返納できない状態が
続いている、まさに車がないと生活ができなくなる状態です。
でも、気になることいっぱい出てきますよね。
速度はどれくらいなのか?
安全面はどうなのか?
何人乗れるのか?
乗車料金は?
などなど????ってなります。
そんな不安がいっぱい出るところを
住んでる人の生活の足に困らないようにする街を目指す
と手掛けた橋本正裕町長はすごい人だと思います。
自動運転バスの運行について
自動運転バスの運行については、NPO法人が
昨年11月から秋田県内で実施しているのですが、
自治体が手掛けるのは初めてのことになります。
実際に運航していく中で改善点も上がってくることかと
おもわれますが、不安を少しでも改善できるよう
何回も説明会、実験はおこなわれています。
上記のような疑問の答えはしっかりと解消されてます。
自動運転バスの疑問点?
Q.速度はどれくらいなのか?
A.最大時速20キロで走ります
Q.安全面はどうなのか?
A.自動運転だけど同乗する運転手が車庫から運行ルート手前までは
コントローラーで操作します。
Q.何人乗れるのか?
A.乗客は9人までです。
Q.乗車料金は?
A.1日4便で、料金は無料。
どこの会社が運営するの?
バスの車両はフランスのベンチャー企業ナビヤ社の車両を採用しています。
ソフトバンク子会社SBドライブ(東京)の全地球測位システム(GPS)
や障害物検知センサーを活用し、自動で走行するようにしています。
また、地元のバス会社は運転手の確保に頭を抱えていることもあり、
自動運転のバスはまさに救世主的な存在だそうです。
自動運転バスの運行している市
2024年5月現在、実証実験を含めると、自動運転バスが運行されている市は全国で約30市に達しています。
すでに定常運行している市としては、以下のような例があります。
- 茨城県 境町: 2020年11月26日から運行開始。自治体初の定常運行事例として注目を集めました。https://www.town.ibaraki-sakai.lg.jp/page/page002440.html
- 愛知県 日進市: 2023年3月から運行開始。既存の公共交通機関と自動運転バスを組み合わせた「MaaS」の実現を目指しています。https://www.city.nisshin.lg.jp/department/seikatu/ido/1/new_mobility/jido_unten.html
- 岡山県 備前市: 2024年1月24日から運行開始。市営バスの一部区間で、ドライバー不足解消に向けた取り組みとして実証実験が行われています。https://www.youtube.com/watch?v=K8erqpMZAWk
この他にも、広島県東広島市や東京都葛飾区など、多くの自治体で実証実験が進められています。
自動運転バスの運行状況は、技術開発の進捗や法整備の状況によって日々変化しています。最新の情報については、各市町村のホームページや、以下のような情報サイトを確認することをおすすめします。
- 一般社団法人 自動運転推進協議会: https://jidounten-lab.com/u_34965
- 国土交通省 自動運転システム: https://www.mlit.go.jp/en/
- 日経クロステック 自動運転: https://xtech.nikkei.com/theme/autodriving/
今後、自動運転バスの技術がさらに成熟し、法整備が進めば、運行市町村はさらに増えていくことが予想されます。
自動運転バスの不安要素は?
自動運転バスは、交通機関の未来を変える革新的な技術として期待されています。しかし、一方で、以下のような不安要素も指摘されています。
技術的な課題
- 誤認識・誤判断: 自動運転バスは、センサーやカメラの情報に基づいて走行するため、悪天候や突発的な状況下では、誤認識や誤判断による事故のリスクが懸念されています。
- サイバーセキュリティ: 自動運転バスは高度な情報システムを搭載しているため、ハッキングなどのサイバー攻撃による乗客の安全や運行の妨害が懸念されています。
- システムの不具合: 自動運転バスのシステムが不具合を起こした場合、重大な事故につながる可能性があります。
社会的課題
- 責任の所在: 自動運転バスの事故が発生した場合、誰が責任を負うのか、現時点では明確に定められていません。
- 倫理的な問題: 自動運転バスが、避けられない事故の状況に直面した場合、どのような判断を下すべきか、倫理的な問題が議論されています。
- 雇用への影響: 自動運転バスが普及すれば、バス運転手などの交通機関従事者の雇用に大きな影響を与えることが懸念されています。
- 心理的な不安: 一部の乗客は、運転者がいないことに不安を感じたり、乗り物酔いしやすい可能性があります。
法制度
- 法整備の遅れ: 自動運転バスの運行に関する法整備がまだ十分に進んではなく、実用化に向けた課題となっています。
これらの課題に対しては、技術開発や法制度の整備、社会的な議論などを通じて、解決に向けた取り組みが進められています。
しかし、現時点では完全な安全性を担保することは難しく、一定の不安要素が残っていることを認識しておくことが重要です。
自動運転バスの普及には、技術的な課題の克服だけでなく、社会的合意の形成も不可欠です。今後、様々な議論を重ねながら、安全で安心できる自動運転バスの実現に向けて進んでいくことが求められています。
おわりに
今回、自動運転バスの運行により、住んでいる人が便利に移動できる環境が
できてくれると思います。最初はとまどうことや小さなトラブルも
あることでしょう。
でも、そんなの乗り越えて自動運転バスはすごい便利だよと見せつけて欲しい
と思います。
自動運転車両の導入を検討する企業や自治体に向けたモデルになっていると
思われますので、ぜひ運行環境や走行パターンのデータをもとに全国に
自動運転バスを拡める役割も果たして欲しいと思います。
加速をつけてくれるであろう進化したテクノロジーの活躍に期待したいです。